「平成30年度こどもマンガ講座」が開催されました!

2018.07.20 [その他]

7月16日(月・海の日)、にいがたマンガ大賞恒例の「こどもマンガ講座」を今年も開催しました。

今年は「キャラクターコース(入門)」、「ポーズコース」、「少女マンガコース」の3つの講座を日本アニメ・マンガ専門学校にて、「アクションマンガコース」を新潟市マンガの家にて実施し、昨年の50名を超える総勢63名の小中学生が参加しました。


「キャラクターコース(入門)」はマンガ家の下西輝先生が担当。事前に用意をしてもらった名刺を受講生同士で交換し、「自分以外」のキャラクターを知る事で、キャラクター作りの基本を学ぶ講座でした。開始前は緊張のせいか静かだった教室も、名刺交換の際は幅広い学年の受講生が交流を深め賑やかに。後半は下描きしたキャラクターにペン入れをする内容で、受講生の横に出来た、ペン先のインクを拭いたティッシュの山から、描く事への一所懸命さが伝わってきました。


「ポーズコース」の担当はマンガ家の温出真巳先生。このコースでは、事前にキャラクターを描いて来てもらい、決められた「おめでとうございます」というセリフの吹き出しが入った1コマ目と白紙の2コマ目の中に、自分のキャラクターを入れてストーリーを作り上げるという内容でした。同じセリフから始まる課題の中、各々趣の違う展開を描き出し個性を表現。受講生は合わせて3時間という短時間の中で下描き、ペン入れ、ベタ、トーンと1ページを完成させるに至る、大人顔負けの集中力を発揮していました。



▲キャラクターコース(入門)

▲ポーズコース


「少女マンガコース」は、マンガ家の鈴木いこ先生が担当でした。こちらのコースでは、午前中は男女の身体的特徴の違いの講義を行い、そこで得た知識を基に事前に作成した自分のキャラクターを補正し、午後は「イケメン」をテーマにキャラクターを作成するという内容。午前中は受講生各々の描き方が分からない人体のパーツについて個別に回答し、午後はトーンの貼り方を実演しながら指導する姿など、受講生とのコミュニケーションが盛んな様子でした。


「アクションマンガコース」の担当は、にいがたマンガ大賞実行委員会の副会長でもある石川兼司先生。こちらのコースでも事前にキャラクターを作成してもらい、まずはそのキャラクターを八頭身に変換、次に課題のポーズを自分のキャラクターに取らせ、最後に先生と打ち合わせながら描きたいポーズを描き、動きに迫力を出すために集中線を加える、という内容。慣れない集中線に苦戦しながらも、受講生各々が渾身の1コマを作り上げ、受講前後で表現力の成長を感じられたと思います。


▲少女マンガコース

▲アクションマンガコース


講座の最後には各コースの先生から頑張った受講生の皆さんに修了証の授与がありました。初めて「つけペン」に触れる受講生も多かったようで手にインクの汚れが付いている方も少なくありませんでしたが、皆さん一様に素敵な笑顔で授業を終え、非常に楽しんでいた様子。今回の講座での楽しさを原稿用紙に乗せ、次は他の誰かを楽しませる担い手になってくれることを期待しています。

▲修了証授与

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